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ツイン・ピークス 42日目 『The Return 第11章』チェリーパイで全部解決、万事OK

ツイン・ピークス生活 42日目

The Return 第11章 あなたが向かう場所に火がある

〈ネタバレを含みます〉

 

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今日はいきなりアマンダ・サイフリッドの絶叫で始まる

夫のケイレブ・ランドリー・ジョーンズがなにかをしでかしたようで、見たわかるくらいに取り乱している。ノーマのダイナーでいつも通り働くシェリーを朝っぱらから呼び出し、シェリーから車のキーを奪取。そのまま車も奪取。ボンネットに跳び乗るシェリーを吹っ飛ばしてどこかへ走り去る

 

ここで知らなかった事実発覚。アマンダ・サイフリッドシェリーの娘だったんかい

てっきりノーマとシェリーみたいな関係なのかと思っていたけど、ガッツリ母と娘だったらしいということは、自ずと父親はボビーってことになる

娘の身を案じたシェリーは元夫のボビーに連絡

肝心の娘レベッカはモーテルに殴り込みをかけ、夫がいるだろう部屋へ銃弾を打ち込む

それを察したケイレブは別の場所に逃げており、難を逃れた

 

その晩、家族会議が行われる

レベッカに、母シェリー、父ボビーの三人がノーマのダイナーで顔を合わせる

25年の時を経たシェリーとボビーが顔を合わせるのはそれだけで涙が出てきそう。25年間変わらずの制服に身を包んだシェリーに対して、髪も白くなり昔とは顔つきから違うボビーの姿が哀愁漂っていていい。それぞれの25年間が感じられ、浅はかな若者でしかなかった二人が今や娘の身を案じる親になっている!これだけでも十分にこの続編が作られる意義はあった。その様子を優しく見守る姉御ノーマの表情も25年の月日が加算されていていい

 

家族の和解があったところで、おばさんになっても現役であるシェリーが今の彼氏とキスする姿を見るボビー。ここの表情!

若さゆえの自信過剰さや全能感がなくなって、良くも悪くも枯れてしまった男としてのボビーがそこにはいる。演じるダナ・アシュルブルックの力もあり、まさかボビーがこんなに味わい深いキャラクターになるなんて…!

 

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だが、ここで奇妙な事件が起きる

不意にダイナーに銃弾が飛び込んできた

ボビーはその弾の出所を調べに店の外へ出ると、家族連れの車で後部座席に乗っていた子供が積まれていた銃を誤って撃ってしまったようだった。親父がいかにも銃を持ってそうな田舎のアメリカ男なので、確かにありそうな事故だ

だが、その発砲主の子供を見ると明らかに意思が介在していたように涼しげな顔で立っている

 

その後続車がずっとクランクションを鳴らしていてうるさいので止めるよう言いに行くとブチ切れている太ったおばさんが運転席にいる。予定に遅れそうだから早く行きたいとボビーに捲し立てていると、助手席から顔色が明らかに悪い少年がムクリと出てくる。絶叫するおばさんと、口から吐瀉物を垂れ流しているゾンビみたいな少年。

ここで思い出されるのが例の第8章。全く意味のわからないイメージの羅列の中、唯一物語性を保っていた後半の1956年パート。あそこでもメキシコの田舎町をゾンビのような人たちが襲っていた。

ゾンビのような、と表現したが意思を持たない人間がフラフラと近寄ってくる比喩だ。1956年だとまだロメロは登場していないのでゾンビという語はない頃。だから、あの光景はむしろ1956年に公開された『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』なのかもしれない。町の人たちが容姿はそのままで、中身だけ違うものになっている。よく考えれば、ツイン・ピークスはボディ・スナッチャーの話とも言える。

 

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『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』(1956年)

 

ダギーに落とし前を取らせたいベガスのギャング、ミッチャム兄弟はダギーの勤務先の保険会社を丸め込み、ダギーをおびき寄せ、待ち伏せる。特にジョン・べルーシの弟ジェームズ・べルーシ演じるブラッドリーは殺人シーンを夢で見るほどの気の入り用だ。

善クーパー/ダギーはやはりと言うべきか全く意味のわからぬままリムジンに乗っけられ、待ち伏せ場所へと運ばれる

ブラッドリーは夢が正夢になりつつあることを気に留め、ダギーを殺してはいけないパターンが万に一つだけあるとドクター・ストレンジよろしくなことを言い始める

 

ダギーが現れると、ブラッドリーの危惧通り箱を持っている

荒野に箱という『セブン』のようなシチュエーションだが、箱を開けると待っていたのはツイン・ピークス名物チェリーパイ!待ってました!

それを見てミッチャム兄弟はダギーを仲間判定、しかも懐から出てきた3000万ドルの小切手!万事OK、ハッピーエンド!

 

その後、三人は意気投合してチェリーパイ打ち上げに

老婆がダギーを見て感謝の言葉を述べ始めた。よく見れば、ダギーがカジノでジャックポットの当たり場所を押しててあげた汚え婆さんじゃないのさ!そんな小綺麗な格好しちゃって、よかったじゃないか

そんな感じで万事快調なハッピーエンドを迎えた

めでたし、めでたし

 

そういえば今日、ゴードンたちはバックホーンで異次元の入り口を発見し、行方知れずの首から下の死体も発見され、重要な座標情報も知ることができた

明日は保安官、ホーク、ボビーの三人は少佐の予言の場所へ向かう日だ

 

今日でダギーのいざこざが全て解消されたので、明日こそ彼の身に何か起こるかも

帰ってきてくれ、クーパー!!!

 

 

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