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ツイン・ピークス生活 32日目 『The Return 第1章』25年が経った。新章開幕

25ツイン・ピークス生活 32日目

The Return 第1章 私の丸太からメッセージがある

〈ネタバレを含みます〉

 

↓前日の記録↓

issee1.hatenablog.com

 

 

25年の月日が流れた!あのツイン・ピークスが帰ってきた!

 

ちょっとでも25年というタイムスパンを感じるために1週間ほどツイン・ピークス断ちを決行し(これが思いの外辛かった)、やっと本日付でツイン・ピークスの新章『The Return』全18話へと突入することとした

 

当初の目的としては過去のシリーズよりむしろこの新章の方を見ることにあったため、ここからが本題という気すらしている。

というのもデヴィッド・リンチ本人が「長編映画はもう撮らない」と公言してしまっているため、まとまった形でのリンチ作品というのはこの先もう見ることができないかもしれない。フィルモグラフィーを見ると長編映画は2006年の『インランド・エンパイア』以降はない。代わりに短編の実験映画や他ジャンルの創作活動に勤しんではいるのだが、その手の作品は中々見る機会がない。最近ではNetflixが猿とリンチが対話する50年代ノワール風な短編『ジャックは一体何をした?』が配信したりとちょっとずつ見る機会は増えてきてはいるが、ちょっとばかり寂しい状態が続いている。

 

www.netflix.com

 

最近では自身のYouTubeチャンネルでその日の天気予報をしてくれたりもしている。

 

youtu.be

 

リンチ御代の元気な姿が確認できるのは嬉しい限りだが、やはり長編作品が見たい…

そこで2017年にこのツイン・ピークス25年ぶりの新章が放映された。

当時はツイン・ピークスは見たことなかったし「へー、そうなんだー」という感じだったが、そのシリーズ18話の全てのエピソードをデヴィッド・リンチ自身が監督するというのだ!映画1本を2時間と考えて9本分!25年の空白を経てのツイン・ピークス新作でもあるが、10年の空白を経てのデヴィッド・リンチの長編作品でもある!

そんなこんなで二重の意味での「待ってました!」な最新作なのだ

 

前置きが長くなったついでに、さらに余談なのだが、この新章の呼び方はなにが正しいのだろうか?公式に出ている呼び名でも『The Return』だったり『リミテッド・イベント・シリーズ』だったりする。アメリカでもソフトのパッケージが『The Return』だったり『The Limited Event Series』だったりする。どっちでもいいってことなのかな?ワイルド・スピードが『Fast & Furious』だったり『Fast』だけとか『Furious』だけになったりするのと同じ感じで捉えていていいのかな?

そういうことなら、本ブログでは言いやすいので『The Return』呼びとしようかな

 

そういう前置きがありながら、やっと本編の話に入る。とはいえ前置きが長くなるのも仕方なく、1話の段階だと全くもって話が呑みこめてこないんです…

プロローグと捉えていい1話だったと思うが、意外にもツイン・ピークス意外ばかりで話が進んでいく。『ローラ・パーマー最期の7日間』の序盤のような感じだ。

 

NYのビルでなにかをずっと見張るバイトをしている若者の話

透明の巨大な箱のようなものをいくつもの監視カメラと共に見張っているバイト君。匿名の金持ちがやらせているバイトらしく何の意図でなぜ機密なのかは本人もわかっていない。見ているこっち側としてはブラック・ロッジとの隣接点かなにかなのだろうと思っていたら、秘密で部屋に入れた気になっているカフェの店員さんと今からことに及ぼうとしているところでボックス内が真っ黒に充満、二人は惨殺されてしまう。やっぱりね。

 

バックホーンという田舎町でおきた殺人事件

とあるモーテルで死体が発見される。しかもその死体は司書の女性の首に、誰のかわからない太った男の首から下がベッドに並べられているという異様なもの。女性の首から下はどこにあるのか、男の首はどこにあるのかと謎は残る。

現場からは町でも慕われている校長先生の指紋が発見され、即逮捕。だが取り調べをするだに彼は本当にやってないように見える。しかし証拠は彼を指している。見ている側からすると殺人鬼ボブとリーランドのケースを連想せずにはいられないが、まだ詳細はわからない。ついでに、そこでハンクの名前が出てきた。25年前は留置所に入れられて以降は完全にフェードアウトしたハンクだが、彼がどう関係しているのか

 

今回は主にこの二つのエピソードがメインで描かれたという感じだった

だが、もちろん25年後のツイン・ピークスの様子も描かれる

 

現段階でまず登場したのはジャコビー医師、ベンジャミンとジェリーのホーン兄弟。

みんなおじいさんになってしまった。25年という時間を考えるとこの三人のような当時の中年世代は老人になっているし、オードリーたちの若者世代が中年になっている。当時の老人世代は超老人か既に亡くなっているかもしれない。

 

その超老人世代でまず顔を見せたのが町の預言者枠の丸太おばさん

鼻に管を通し、今にもこの世を去りそうな様子だが保安官事務所に電話をかける

そこで電話を受けたのがホーク!元々かっこいい男だったが、とんでもなくかっこいい老人へと変貌していた!なんだこの100点満点のビジュアルは!!!

 

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100点満点

 

丸太おばさん曰く「クーパー捜査官にまつわるなにかを探せ。それがあなた(ホーク)の先祖と関係してくる」とのこと

このシリーズでホークが主役級の活躍をするなら踊り出すほど嬉しい。しかもこの新章ではツイン・ピークスという町の地史にも切り込むらしい。気になっていた部分だったので、とても嬉しい

保安官事務所お馴染みの面々も登場。ルーシー&アンディ夫婦も建材で息子さんは24歳になったそう。そのお子さんの顔もこの先きっと見れるだろう。

ハリー保安官はまだ登場していないがルーシーが「どっちのトルーマン保安官ですか?」と発言していたことから、息子がいるのか…?だとしたら、誰との子?

 

そして本題のクーパー。

現状クーパーはブラック・ロッジの中にいる我々がよく知るクーパーと、暗黒面落ちして現実世界に生きるもう一人のクーパーがいる。善いクーパーはまだ巨大な男と共にブラック・ロッジにいるが、悪いクーパーは明らかに悪そうな森の一軒家で明らかに悪そうな面々と会合をする。そこで若い男女を引き連れてどこかに行ってしまった

 

1話でわかる情報はここまで。

ここからなにがどう繋がっていくのかはよくわからない

 

とりあえずここまででわかることはオリジナルシリーズより話のスケールは大きくなりそうなこと。少なくともツイン・ピークス町内で完結するような話ではなさそうだ。

そして全体的に高齢化が進み、それに伴って作品のテンポもゆっくりになっている

スコセッシの『アイリッシュマン』でも感じたが、歳を取ると作る側のテンポもゆったりしてくるのかもしれない。あとは毎週放送のドラマシリーズじゃないので、そこまで追い込まれた作りをしなくてすむのもあるかもしれない。

 

まだ事件はなにも起きていない。ただどういう事件が起きて連鎖するのかもまだよくわからない。明日以降どう進んでいくか注視せねば。

 

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