ツイン・ピークス生活 33日目 『The Return 第2章』善クーパーが出ていくには悪クーパーが帰ってこなければ
ツイン・ピークス生活 33日目
The Return 第2章 星々が巡り、時が正体を現す
〈ネタバレを含みます〉
↓昨日の記録↓
新章に突入して2日目。
昨日は序章ということで、なんだかよくわからないまま終わってしまったが今回もよくわからないまま終わってしまった
バックホーンという田舎町で起きた異様な殺人事件で地元の校長先生が容疑者として捕まっている。だが、その奥さんの元に現れたのは悪クーパーだった。
この悪クーパーは25年の間に殺人鬼になっている。ウィンダム・アールに近い状態と考えて良さそうだ。その殺人や行動の動機はまだ不明だが、おそらくブラック・ロッジのために動いているものと思われる。
一方の善クーパーは赤い部屋に幽閉された状態が続く。昨日は懐かしい巨大な男が目の前に座っていたが、今日は懐かしい片腕の男が現れる。
そして善クーパーの目の前に現れるローラ・パーマー
もちろん演じているシェリル・リーも25年分の年を取っているので、すっかりおばさんになっている。だが、この赤い部屋では時間は流れていない設定なのか、クーパーにしてもローラ・パーマーにしても限りなく若い頃の状態に近づけようと努力している(もちろん限界もあるのだが)特にクーパーに関してはかなり頑張って25年前の状態を再現できていると思う。
そこで善クーパーとローラの会話が繰り広げられ、ローラがクーパーに耳打ちをするという25年前にも見たシーンが再現される。
片腕の男についていくと細い木に萎んだゴムボールのような、顔のようなものが突き刺さったものに出会う。この木は「腕」らしい。片腕の男の失った腕ということか?
いよいよ、善クーパーはここから出ていいらしい
ただ善クーパーが出るためには悪クーパーがここに帰ってくる必要がある
やはり現実世界で悪クーパーになっている体はクーパー自身のものであって、あの容れ物がなければクーパーの幽閉された魂は出れないという理屈らしい。確かにそれはそうだ。
だが肝心の悪クーパーはというとブラック・ロッジに帰る予定だったのに仕事仲間に裏切られたりして計画変更。そこで気になるのは悪クーパーが固執している座標の情報について。さらっとブリッグス少佐とも会ってるみたいだし、どこの座標を探しているのか。ブラック・ロッジへの入り口ならそこから出てきたのだから知っているはず。どこを求めているのか?
そしてこのドッペルゲンガーのシステムについて他にも気なるところはある
オリジナルシリーズの最終話の最後のカットでクーパーが鏡を見るとそこには殺人鬼ボブが写っていた。つまり今クーパーの体に入っているのはボブということでいいのか?
ただ、その直前にブラック・ロッジではボブと悪クーパーが並んでバカ笑いしているカットもあり、その後には二人のクーパーによる追いかけっこもあった。
現在のクーパーの体に入っているのはボブなのか、はたまた別の個体なのか。もし後者だとしたらボブはどこにいるのか。そして25年間閉じ込めていた善クーパーを解放してブラック・ロッジの面々はなにを画策しているのか
なんにせよ、善クーパーはついに赤い部屋を出る
ただ体はないので霊体状態で色々なところの飛ばされている
その過程で懐かしいリーランドに会ったり、白い馬に会ったりする。この白い馬というのは劇場版から振り返るとホワイト・ロッジのなにかなのかもしれない
このThe Returnに入り、映像の技術的な部分で前衛映画的な部分がいくつかある
今日の善クーパーが色々なところをトリップする部分や、例の監視部屋でのコマ撮りのような映像など。ここ10年は実験映画作家になっていたリンチの延長の作品として見ても面白い
最後には懐かしのロードハウスへ
そこには懐かしきシェリーもいるし、懐かしきジェームズもいる
二人とも年を取ってはいるが、パッと見てすぐわかる
ローラ、リーランド、シェリー、ジェームズ、今日出てきた懐かしの人物はそれくらいかな
まだ全くといっていいほどツイン・ピークスの様子は語られていない
明日には善クーパーが本格的に帰ってくるだろうから、そこからが楽しみだ
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