ツイン・ピークス生活 38日目 『The Return 第7章』少佐は神隠し時に一度死んでいるかも?
ツイン・ピークス生活 38日目
The Return 第7章 遺体はある
〈ネタバレを含みます〉
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第7章のタイトルは「遺体はある」なのだが、この遺体は1話から出てきているバックホーンの死体のこと。その死体の指紋を解析すると空軍の機密情報に繋がってしまった。
その指紋はオリジナル・シリーズではお馴染みのブリッグス少佐のものなのだが、確認のため士官が派遣される。見ている側もその士官さんもてっきり遺体から発見されただけだと思っていたら、その指紋は遺体そのものの指紋だということがわかった。
ということは、つまり、この首がない太った遺体はブリッグス少佐のものなの?
物的証拠はそう指しているのだが、どうしても辻褄が合わない話である。
以前に息子のボビーも言っていたように確かにブリッグス少佐は最近亡くなっている。だが、それは軍施設の火災によるものであり、ボビーもしっかりとそれ認識している。葬儀もやったようだからブリッグス少佐の遺体をはっきりと確認している。バックホーンにその遺体があるのはおかしい。
そして遺体は推定で40代の身体だという。ブリッグス少佐はオリジナル・シリーズの時点でおじさんだったので今の年齢は70歳前後。明らかに年齢が合わない。
そこで思い出すのはブリッグス少佐が神隠しにあっていた時期がある点だ。
オリジナル・シリーズの17話あたりからだったと思うが、少佐はブラック・ロッジかホワイト・ロッジのいずれかに引き込まれていた。そこで出てきたときにはおそらく彼がエース・パイロットとして活躍していた60年代頃の飛行機乗りの服装で現れていた。
この時期に少佐は時間を過去や未来を行き来していたとは考えられないだろうか?
神隠し期間の少佐の身体だとすればその遺体の状況の話の辻褄は合う。
ただし神隠し期間に少佐が死んでいたとしたら、その後彼が事件当時の90年に帰ってくることもないので、やはり辻褄は合わない…
異世界と関わると時間を跳び越えることがあるという物証はもう一つ上がっている。
昨日トイレのドアの中からメモのようなものを発見していたホーク。それは予想通り、ローラ・パーマーの日記だった。数ページ破り取られているページがあったが、それが25年越しに発見された。
そこに記されていたのはローラがアニーと遭遇したときの記録だ。アニーとはノーマの妹のアニー・ブラックバーンのこと。ウィンダム・アールに誘拐され、ブラック・ロッジの中で殺されてしまったクーパーの愛した女性だ。ローラは死ぬ数日前にアニーと接触しメッセージを受け取っていた。「善いクーパーはロッジから出られない」と。
この幻視をするシーンは『ローラ・パーマー最期の7日間』で描かれている。
ホークの探し物が見つかり、保安官事務所の面々はロッジから帰ってきたクーパーについて再び調べ始める。同時に昨日発生したトラック轢き逃げ事件の調査もアンディを中心として進んでいる。かつてはポンコツ警官だったアンディも25年の月日と共にベテラン刑事になっているのが心強い。
では肝心のクーパーたちはなにをしているのか
悪クーパーは依然として刑務所の中。ゴードンとアルバートはダイアンを連れて、彼と面会をさせる。ずっと謎の人物だったダイアンはクーパーの元部下だったらしい。
面会したダイアンはクーパーの中身が全く別人格であることを見抜く
これからクーパーの正体を見極めようとFBIが動き出したところで、まるでダイアンと会うためにそこにいたかのように、あっさりと悪クーパーは脱獄してしまう
もう一人のクーパーこと善クーパーは、まだぼんやりとしている。
ナオミ・ワッツの奥さんが心配で会社にやってきたところで、たまたま爆破されたマイカーの取り調べが開始。そして出社した直後に小さい殺し屋さんに襲撃されるも身体はクーパー捜査官の頃を覚えているのか撃退する。
オリジナル・シリーズに比べると全体にゆったりとはしているが、少しずつ事態が動き出している。特にツインピークス保安官事務所とFBIがクーパーの正体に疑問を抱き始めたところから一気になにかが動く可能性もある。
とにかくクーパー捜査官に元に戻っていただきたい。話はそれからだ。
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