ツイン・ピークス生活 30日目 『第29章』とうとう最終話!25年後に会いましょう
ツイン・ピークス生活 30日目
『第29章』
〈ネタバレを含みます〉
↓昨日の記録↓
ツイン・ピークスを見始めて1ヶ月。とうとう最終話まで来てしまった
毎日1話ずつでも、あっという間だったな〜
そんなこんなで最終話。もちろん監督を務めるのはデヴィッド・リンチ御大。
見た率直な感想、
んんん?んんんんんん????んんんんんんんんんんんんん???????
そうだろうとは思っていたけど、全然意味がわかんないぞ
リアルタイムで見てた人たちはこれをどういう気持ちで見てたんだ…?
ここまで謎に謎を重ねてった最終回も他にないんじゃないか?
昨晩のクライマックスで今やクーパーにとっての最愛の女性となったアニーを宿敵ウィンダム・アールが誘拐。そして、もう一つの世界「ブラック・ロッジ」に連れ込んだ
それを追ってクーパーもついに全ての元凶ブラック・ロッジへ足を踏み入れる
そのブラック・ロッジ内で起こる禅問答のような展開の数々の前に、現世でも色々な事が起こる
奥さんのネイディーンが記憶を失ったことでついに念願の円満離婚に漕ぎ着けそうだったエドとノーマ。しかし昨晩のミスコンでのドタバタの中でネイディーンが頭を強打して、記憶が復活してしまった。つまり離婚話も振り出しに戻った。
そういえば、ノーマの夫のハンクはどこに行ったんだろう。留置所に入って以降、全く姿を見せなくなった。このドラマ、他にもこういう人はたくさんいる。
同じく昨晩のミスコンでのドタバタの中で発覚したドナの本当の父親はベンジャミン・ホーンだったという話。ミスコン終わりに再度、母親とベンジャミンを問い詰めるドナ。そこに帰って来たドナの(育ての)父ウィリアムが激昂し、ベンジャミンを殴りつける。ベンジャミンは暖炉で頭を強打し、倒れ込んだ。
この話であと数話分は引っ張れそうなのに…。こういうのを20話前後くらいのグダグダが極まってた時にやってくれよ。なんで最終3話でやんだよ…
銀行にやって来たオードリーは自分を手錠で金庫の柵に繋ぎ、ゴーストウッド開発計画への抗議を始める。そこにアンドルー・パッカードとピートが現れ、マイケル・エッカートが借りていた貸し金庫を開く。
中には爆弾。
その場にいた人は吹っ飛んだ。オードリーも…
こうして見ると、どれもこれもハッピー・エンドには程遠い話ばかり
そして問題のブラック・ロッジ内
クーパーの夢に現れた赤いカーテンで囲まれた部屋がやはりブラック・ロッジで、そこを出たり入ったり、消えたり現れたりと延々とループが続く。
昔のゲームで、やたら入り組んだダンジョンでどこへ向かえばいいかも、何を解けばいいのかもわからず、延々と徘徊していた時と同じ気持ちになった
まずは赤い部屋でお馴染みの踊るちっさいおっさんが現れる。そしてクーパーの幻視で一番登場率の高い巨大な男も現れる。フクロウの洞窟に記されていた壁画の大小の人間はこの二人のことだったのか。彼らは「私たちは同じだ」という。つまり、大小のおっさんは同じということだ(?)
もちろん、このツイン・ピークスにおける巨大な渦の中心であるローラ・パーマーも出現。そこで有名な「25年後で会いましょう」の台詞が飛び出す
その後、急に様子が一変し獣のように叫び出す。この感じは、リーランド・パーマーが死の直前に見せた状態に近い。あの時は殺人鬼ボブに乗っ取られていたけど、ローラもそういうことなのか?でも、どうもボブとローラはまた別のようにも思える…
ついでに、このブラック・ロッジではみんな喋り方が変。言葉を逆から読んで、それを逆再生したものが台詞として使われている。これってLed Zeppelinの『天国の階段』みたいな、つまるところが悪魔の囁きってこと?
さらにその後、リーランド、マディなど犠牲者たちも出てくる。しかし、みんな黒目が白内障のようになっていて別人のよう。そこで探していたウィンダム・アールとアニーも出てくるが、二人とも様子が変。ウィンダム・アールは殺人鬼ボブによって苦痛を与えられ、叫び声をあげている。
そこで殺人鬼ボブはいかにも意味ありげなことを言うのだが、その対象が「He (奴)」なのが気になる。一体、誰を指しているのか。
なんとなく事情が読めてきたのが、その目が白内障のようになっている人たちはドッペルゲンガーのようだ。そこでもう一人のクーパーが現れて、追いかけっこが始まる。
現世に飛び出してきたクーパーと屍と化したアニー
目を覚ましたクーパーが洗面所に行くと、鏡に映るのは殺人鬼ボブだった…
これで終わんの?正気?
まだ続けるつもりだったけど、結果的にこのシーズンで終わりになってしまったのか。はたまた、これで「完結です!」ってつもりだったのか。
当時見てた人はどう思ったんだ…
ツイン・ピークスを見ての総括というのは『The Return』まで見てからやろうと思うが、とりあえずは完結した。
ローラ・パーマー事件が解決するまでの圧倒的な面白さに対して、やっぱり中だるみはあった…。だが、この終わり方は腰を抜かされた。全世界の注目を集めてた中で、この終わり方をお茶の間にぶつけてしまうって、どんだけ逞しい肝っ玉を持ってるのか…
率直にとんでもなく面白かった。それでいて、腰が抜けるほど驚かされたことも多々あった。唯一無二で、いまだにこういう面白さの作品ってのは知る限りない気がする。
でも、この状態で25年待たされるって、リアルタイムで見た人たちどういう気持ちだったんだ。どう気持ちに折り合いをつけてたんだ…
そういうのも含めて、伝説的なドラマには違いない
でも、現代に生きる後追い世代は「続編まだかな…もうやらないのかな…」なんて気を揉みながら25年も待つ必要はないのだ!
一週間くらい休憩してから、『The Return』見まーす
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