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ツイン・ピークス 14日目 『第13章』ついに片腕の男が口を開く!お前は悪魔を信じるか?

ツイン・ピークス生活 14日目

『第13章』

〈ネタバレを含みます〉

 

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このドラマ、おもしれえええええ!

今までもずっと面白かったけど、今日の引力はすごいぞ!

 

誘拐されていたオードリーを無事に救出した昨夜。ここ数日の大きな問題だったオードリーの件が一段落し、今日はちょっと気持ちを休める日だと思っていた。実際、中盤くらいまではそんな空気だったのだ。それがラスト5分で急転するのだが、まだそれは置いておく

 

まず本日のビッグ・イベント

このドラマシリーズの想像主であるデヴィッド・リンチご本人が登場。それも、めちゃめちゃ変な役で。

FBI捜査官でクーパーの上司としてツイン・ピークスにやってくる。耳が遠く、補聴器をつけているが、それでも小さい声は全然聞こえていない。だから話す方は大声を出さなきゃいけないし、本人もすっごく声がでかい。内密の話も部屋の外まで丸聞こえである。

 

建前上は銃で撃たれたクーパーを心配してやってきたのだが、本心は別のことを伝えるためにある。それはクーパーの元に届いた手紙についてだ。

「ポーンをf4へ」というチェスの手を指示する手紙。その差出人はアール。

以前、クーパーがアルバートとアールが姿を消したという話をしていた。クーパーとアールは元相棒だったとも。このドラマの中で一番情報が手に入りづらい謎が「クーパーの過去について」なのだが、リンチ上司との会話からポロポロとヒントがこぼれ落ちてきた。この上司はクーパーが過去に担当したピッツバーグの事件の二の舞になることを恐れている。そして今日の冒頭で自分の過ちにより、過去に大切な人を傷つけたとクーパーは発言していた。ピッツバーグで何があったのか?そこにアールが関係していた?もしかして、クーパーが毎日語りかけるダイアンもそこに関与しているのか…?

 

他に大きく進展したのがジョシー・パッカード周りのこと

数日前から香港マフィアの男が彼女が香港に帰る手筈を整えていたが、今日で身辺整理が終了する。パッカード保有の土地をベンジャミン・ホーンに正式に売り、その対価の小切手も手に入れた。晴れて彼女はツイン・ピークスでの最終目標を達したのだ。

こうして香港マフィアと共に香港で待つエッカート氏の元へ…

しかし彼女の心残りは保安官トルーマンとの愛の行方。さあ、どうなる?

 

 

ホーン家が進める「ゴーストウッド計画」について気になる部分がもう一つ。急にその開発計画に名乗りを挙げた謎の日本人投資家タジムラ氏について

この人、明らかにヘンテコな見た目なんだけど、変装じゃねえか?このツイン・ピークスではあのくらいのヘンテコな人が存在していてもおかしくないんだけど、声も変だし、髪も変。そもそも男か?

もし仮に変装だとすると誰がなんのために?そういえば製材所の火災で急に姿を消したおばさんがいたけど、まさかねえ…?

 

他にも植物人間状態のレオ・ジョンソンが家に帰ってきたりと細々としたトピックはあるが、なんたって今日のメイントピックはラスト5分!

捕らえられた片腕の男から明かされる、ずっと探していた男ボブの正体についてだ!

 

クーパーの夢に出現してから捜査線上に浮上してきた片腕の男だが、一時は思ったより関係なしと判断され、容疑者リストからは外れていた。

しかし夢の中では町中が必死に探しているボブのことを知る人物だった。その片腕の男が再びボブを知っているという疑惑が立ち上がり、再度お縄に。

 

確かにこの片腕の男、ある意味では関与していないが、ある意味ではボブを知っていた

この片腕の男の中には温厚な性格の靴売りフィリップとボブを知っているマイクという二つの人格が存在していたのだ。フィリップはそれを薬で抑え込んでいたのだが、薬を断たれ、クーパーたちの前でマイクが現れた

薬で抑え込んでいるからフィリップのもう一つの人格とも思えるが、本人の説明では彼はフィリップの体に取り憑いた霊なのだという。話を聞く感じでは幽霊というよりは、西洋における悪魔に近い存在だ。人間に取り憑き、恐怖と快楽を蝕む。

 

クーパーたちが必死に探しているボブという男もその悪魔に近い存在だという。

フィリップ曰く、「その姿を見れるのは選ばれた者か、呪われている者だ」

ここでボブを見たことがある人をもう一度考えてみる。

まず一番最初に見たのはローラの母であるセーラ。その次にクーパーが夢の中でマイクと共に目撃。そしてローラの従姉妹マディも見ている。

こう考えるとクーパーとパーマー家の人々がボブの姿を目撃したことになる。クーパーはそういう能力を持っていると判断して選ばれし者だと思っていい。だとすると、パーマー家は呪われているの…?そしてボブに実体がないのだとしたら、ローラを実際に殺した人物が別にいるのか、はたまたローラにボブは取り憑いていたのか…?

今回の片腕の男の供述によって、根本的な部分から認識しなおさなきゃいけない。

もはや犯人に実体はない

 

ツイン・ピークス生活も二週間に達したが、ここにきてものすごく面白くなってきた!

このツイン・ピークスという町には様々な切り口の謎がある。

 

森の中には魔物がいると言われ、それと戦う秘密結社がある。

近くにエリア51のような施設があり、科学的に超常現象を解きあかそうとしている。

または今日わかったように悪魔のような存在がいて、殺人事件を犯している

それに対抗する、夢を解いて事件を解決に導こうとするFBI捜査官

そして全ての渦の真ん中にはローラ・パーマーという高校生の死がある

 

これらのことは、一つ一つ切り口が違うだけで、全て同じものについて語っているのではないか?森の魔物も、宇宙からのメッセージも、悪魔も、夢も、みんな同じものをそれぞれの見方で見ているだけなのではないのか?

明日以降が楽しみで仕方がない

 

 

  

 

 

 

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