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ツイン・ピークス生活 13日目 『第12章』あれはきっとベルイマンだ

ツイン・ピークス生活 13日目

『第12章』

〈ネタバレを含みます〉

 

↓昨日の記録↓

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本日のメイントピックスは大きく二つ

  1. 最近現れた謎の引きこもり園芸家ハロルド・スミスが持つローラの日記を盗み出す作戦
  2. 怪しいカジノ「片目のジャック」に囚われたオードリー奪還作戦

 

その前に町で起こった細々とした出来事を記録しておく

 

シーズン1の最後に薬の大量摂取で自殺を計った黒眼帯のネイディーンが先日、急に蘇生し、あっという間に回復して自宅に戻って来た。しかし記憶が高校時代まで退行しており、自分を高校生だと思っている。そして、なぜかとんでもない怪力になっている。今日も冷蔵庫の扉をぶっ壊してしまっていた。

 

昨日ツイン・ピークスに到着した判事、検事の元、ジャック・ルノー殺害容疑のリーランド・パーマー、そして諸々の容疑がかかるレオ・ジョンソンの予審が行われた。リーランドは一先ず保釈。レオに関しては昏睡状態で裁判にかけられる精神状態ではないため、一旦妻シェリーのところへ身柄を返すことになった。

 

また同じく昨日からツイン・ピークスにやって来た謎の東洋人タジムラ氏。

彼は近日中にツイン・ピークスへやってくると噂の紀行作家では?と思われていたが、その真偽はまだ不明。代わりにベンジャミン・ホーンの元へ急に押しかけ、巨額の小切手と共にホーン家が目論むゴーストウッド計画に投資をしたいと言い出した。

一体彼は何者だ?昨日から活動し始めた香港マフィアの人間か?でも、タジムラって苗字からしておそらく日本人だから、また別の勢力なのだろうか…

 

 

 

そして本題の二つの計画

まずはドナとマディが計画していたローラ・パーマーの日記を手に入れる作戦。

食事配達のバイトで標的のハロルド・スミスといい感じになっているドナが、部屋から出れない彼が書く小説のネタになる代わりにローラの日記を読ませろと要求。それでちょっと意地悪をしたくなったドナが部屋の外に出ると、それを追いかけてちょっと部屋から出たハロルドが痙攣しながら失神してしまった。本当に物理的に家の外には出れないらしい。家から出れない男。時節柄、非常に感情移入できる人物だ。

そんなこんなで日記の在りかを確認したドナは自分が気を引いてる間にマディを家に招き入れ、日記を取ってしまおうという作戦を決行する。

 

そこでドナが小説のネタとして差し出すエピソードが個人的に興味惹かれた

ローラに誘われ、20歳くらいの男三人と遊んだ記憶について話す。その当時、二人の年齢は13歳。フロアでダンスをして、川に行って裸で泳いだ。そこでドナはキスだけだったと言っているが、おそらくこれは初体験の記憶だと思われる。

 

ここで連想してしまったのがイングマール・ベルイマンの『仮面/ペルソナ』だった。

あの作品の影響を受けてこのシーンが書かれたのかは定かではないが、デヴィッド・リンチなら大いにあり得る話だと思う。この『仮面/ペルソナ』では中盤くらいに主人公の女性が勝手に自分の思い出を語り出すシーンがあり、そのシーンの撮り方などもよく似ている。それ以上に似ているのは話の内容だ。

『仮面/ペルソナ』において主人公が話すエピソードはこうだ。

友達と海で日光浴をしているとこちらを覗いていた少年たちを見つけた。二人にわざと見せてあげ、彼らをこっちに呼んだ。彼らは13歳。彼女たちは悪戯っぽく彼らを誘惑し、ついには筆おろしをしてしまった。これを自分の懺悔として話し始めるのだ。

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『仮面/ペルソナ』の思い出を話すシーン

この『仮面/ペルソナ』のエピソードとドナが話したエピソードは性別と立場が逆転した話だ。ドナたちは『仮面/ペルソナ』でいう少年たちの側から話しているように思える。

そして『仮面/ペルソナ』では年上側である主人公が罪としてそれを話すのに対し、ドナはそれを素晴らしい思い出として話す。

これが意識的なものかはわからないが、とても面白い類似と相違だと思う。

 

ついでにこの計画は失敗し、ハロルドの狂気を目の当たりにしてしまうことになる…

 

一方のクーパー捜査官率いるオードリー奪還作戦

今朝になってようやくオードリーが残したメモに気づいたクーパー捜査官。なんでお前はそういう大事なやつに気づかんのだ!てか、このメモ、第6章で出てきたやつだから5日も気づいてないことになる。メモ一枚で引っ張りすぎだって!

 

兎にも角にもそれでクーパーはオードリーが囚われたのは片目のジャックだと気づいたクーパーは犯人のジャン・ルノーの計画とも、クーパーをジャン渡し金とオードリーだけちゃっかり取り返そうというベンジャミンの計画とも逸脱して独自の奪還計画を始める。

 

保安官の力を借り、片目のジャックに潜入。無事にオードリーを奪還する。

そこで大活躍するのが保安官チームのホーク。クーパーと保安官が危機一髪のところを投げナイフで救出する

 

割とあっさり計画成功かと思っていたが、その最中、片目のジャックの支配人であるブラック・ローズがなぜかジャン・ルノーに殺害される。そしてベンジャミンの指示でクーパーを尾行していたハンクがジャン・ルノーに見つかり、銃を突きつけられる

ハンクは昨日は香港マフィアにコテンパンにされ、今日はジャン・ルノーに銃で脅され、散々だね

 

 

 

 

 

↓近日の記録↓

 

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↓1日目から↓

 

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