ツイン・ピークス生活 10日目 『第9章』マジック練習中の孫と宇宙からのメッセージ
ツイン・ピークス生活 10日目
『第9章』
〈ネタバレを含みます〉
↓昨日の記録↓
今回も昨日に引き続き、デヴィッド・リンチの監督回
そして、やっぱりどうもシーズン2に入ってから明らかにギアを上げ始めている
今までは他と比べれば変ではあったけれど、あくまでミステリーとメロドラマとしてジャンル分けできる範疇に収まっていた。だが昨日あたりから、それこそデヴィッド・リンチっぽいぶっ飛んだ方向に躊躇なく舵を取り始めた感覚がある。
だから今まではローラ・パーマーの死というゴール地点に向けて、パズルのピースを集めるように見てきてけれど、この先はあまりその見方は役に立たないかもしれない
そういうわけで、今回からこの記録も特に印象的(変)な部分を書き留めていく方にシフトチェンジしていこうと思う。
とはいえ、今回は冒頭からびっくりさせられる。
ローラがしていた食事配達のバイトをドナが引き継いで、初仕事のシーン。そもそも、ローラっていくつバイトしてたのよ。デパートの化粧品売り場で働き、片目のジャックで夜のお仕事もして、食事配達のバイトもしてたの?というよりそもそも、このツイン・ピークスの高校生たちは学校行ってるのか?誰も行ってる感じしないぞ?
部屋に入ると病気なのかベッドで寝ているおばあさん。近くの一人がけソファにはそのお孫さん。二人とも今まで見たことない人たち。食事を渡すとおばあさんが「コーンが入っている!」と激昂。ドン引きのドナ。するとコーンが一瞬で消え、お孫さんの手の中に瞬間移動。おばあさん「孫はマジックを練習しているの」
このマジック練習中の孫が一体全体何者なのか、この後の話に絡んで来るのかもさっぱり検討がつかないが、見た目がデヴィッド・リンチ少年期みたいなのは関係しているのだろうか…
シーズン2に入って急に存在感を発揮し始めたのが、ボビーの親父ガーランド。
胸にいっぱい勲章をつけた軍人で役職は少尉。しかし、一体その軍人がこの田舎町でずっと何の仕事をしているのだろう?と考えていたが、その答えが断片的にだが明らかになる。
やはり、ガーランドの仕事は宇宙にまつわるものであるらしい。宇宙からのメッセージを受診していたり、他にも仕事があるようだが、少なくとも宇宙人やそれに付随するものについての調査を行なっているようである。ということは、ツイン・ピークスの周辺にエリア51のような施設があったりするのだろうか。
そんなガーランドがクーパーの部屋を訪れる。その前にノーマのダイナーで例の丸太おばさんから「メッセージを伝えなさい」と告げられていたから、それを受けてだろう。そういえば、丸太おばさんは樹々と会話ができ、森の魔物と戦うブックハウス・ボーイズも一目置いているわけだが、その宇宙人のような超常現象とブックハウス・ボーイズの敵は同一のものなのではないか?
話を戻すと、ガーランドがクーパーに伝えようとしていたメッセージ。それは宇宙から受診した数字の信号の中に急に「フクロウは見た目が違う」という文が出現。その後、なんどもクーパーという文字が現れたという。
「フクロウは見た目が違う」というのは、弾丸を受けたクーパーが臨死状態の最中に現れた巨大な男に告げられた予言の一つ。そしてその信号を受診した時刻がまさにその予言と同じタイミングだった
またまた殺人事件どころじゃない案件が出てきたぞ…
そしてラスト付近ではみんなが探している謎の男ボブが再び姿を現す。だが、それはまた幻視の中で…
ローラの生き写しマディが部屋の中を歩くボブを見る。そのボブがこっちに向かって近づいてきて画面すれすれまで…!このボブはローラの親父リーランド曰く、祖父の別荘の隣に住んでいた人物らしい。それは子供の頃と言ってたから、少なくとも数十年前の話か?
一方で(おそらく)クーパーのヴィジョンの中にもボブが現れる。これも怖い。
その一連のイメージの中で、ボブの顔がフクロウになるカットがある。
「フクロウは見た目が違う」
フクロウといえば、ジェームズとドナが森に入った時に意味深にそれを見ていた
ドナは食事配達のバイトで謎のおばあさんに教えてもらった隣人、スミスにメモを残し、電話がかかって来る。このスミスという人物がローラをよく知っていたらしいが、滅多に家から出ないらしい。
このスミスがボブだったりして…
↓過去の記録↓