Weeping Gorilla makes Complaints | 泣きゴリラの泣き言

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ツイン・ピークス生活 37日目 『The Return 第6章』リンチ組筆頭ローラ・ダーン参戦

ツイン・ピークス生活 37日目

The Return 第6章 死なないで

〈ネタバレを含みます〉

 

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今日はまたも豪華キャストが登場する回となった

既にケイレブ・ランドリー・ジョーンズアマンダ・サイフリッドカップルのツイン・ピークス新世代住人や、ダギー(クーパー)の妻としてリンチ組女優ナオミ・ワッツが登場している。

 

まずは劇場版の『ローラ・パーマー最期の7日間』でも登場したトレーラー・ハウスの主人としてハリー・ディーン・スタントンが再登場。彼が亡くなったのもこのシリーズが放映された2017年なので、映画史に残る伝説的な俳優の最晩年の仕事が見られるということになる。

そう考えると同じく『ローラ・パーマー最期の7日間』で新キャラクターとして登場しているデヴィッド・ボウイも2016年に惜しくも亡くなっているので、このThe Returnが2017年前後に作られたということに意義が生まれているように感じる。『ローラ・パーマー最期の7日間』が特に重要な作りになっているのも、そういう思いがあってのことかもしれない。

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ツイン・ピークス生活 36日目 『The Return 第5章』ローンレンジャーが指差す先には相棒が待っている(かも)

ツイン・ピークス生活 36日目

The Return 第5章 ケース・ファイル

〈ネタバレを含みます〉

 

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ツイン・ピークスのオリジナル・シリーズは1話が大体1日の出来事になっているという特徴があった。その決まりのせいで話の展開の制約になったり、改めて考えると落ち込んでから立ち直るまでが尋常じゃなく早言ってことになっていたりと色々問題はあった。だがこの毎日1本ツイン・ピークスを見るという生活とは非常に親和性がよく、自分の時間感覚とキャラたちのそれが一致して見れたていた。

The Returnになってからはその1日が1話というフォーマットが消えてしまって少し悲しい…。とはいえ、ドラマとして書いてる方としてはあの決まりはやりづらくて仕方なかったんだろうな

 

新章に突入して5日目だ

ここ4日は何が起きているかについていくだけで大変だった印象だが、今日はちょっと小休止といった趣。そこまで劇的なことも、変なことも起こらない。

 

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ツイン・ピークス生活 35日目 『The Return 第4章』顔なじみキャラと豪華キャストが続々登場

ツイン・ピークス生活 35日目

The Retun 第4章 思い出しちゃって

〈ネタバレを含みます〉

 

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そういえば昨日分で善クーパーが霊体状態のまま色々なところに吹き飛ばされている最中で「青いバラ」というワードが出てきていた。そういえば青いバラも劇場版の『ローラ・パーマー最期の7日間』で登場したキーアイテムだったなと思い出した。

 

あの映画の冒頭30分ほどで語られるローラ・パーマー殺人事件の一つ前の事件、テレサ・バンクス殺人事件。その捜査にあたったFBIのデズモンド捜査官とスタンリー捜査官(後のジャック・バウアーことキーファー・サザーランド)が事件現場に赴く前に謎の女性から予言された中にその「青いバラ」が登場していた。この女性というのがデヴィット・リンチ演じるゴードン捜査官が連れてきて、彼女の所作を紐解くことでこの先の事件の流れを事前に知ることができるという人物らしい。改めてFBIという組織はどういう組織なんだ、ジェダイみたいな密教みたいな組織なのか?と思うが、実際事件はその予言通りの顛末を迎える。だが、そこで唯一二人がわからなかったモチーフがその「青いバラ」だった。

同じように昨日のキーアイテムとして登場した緑色の石のついた指輪もまたテレサ・バンクス殺人事件の渦中に登場したアイテムであり、これは思いの外『ローラ・パーマー最期の7日間』が重要な役割を担ってそうだぞ…。その予感は今日の分を見終わって、さらに強まることになる。

 

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ツイン・ピークス生活 34日目『The Return 第3章』第三のクーパー現るも、金玉へと変貌する。

ツイン・ピークス生活 34日目

The Return 第3章 助けを呼ぶ

〈ネタバレを含みます〉

 

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霊体状態で色んなところに吹っ飛ばされている善クーパー

彼がもう一つの世界から出る準備はもうできているのだが、肝心の身体がないため変な世界巡りをさせられている

 

冒頭15分はそんな善クーパーの不思議な世界巡りの様子が描き出される。この15分間が特濃で、デヴィッド・リンチ史的に見ても『イレイザー・ヘッド』くらいの意味不明度合い。全てリンチ自身が監督していることもあってかオリジナル・シリーズに比べてこの訳わからない部分の比重が圧倒的に増えており、好きものにはたまらない。

 

そのシーンの内容を説明したところであまり意味は無さないだろうが、まずはクーパーが謎の家のようなところに落ちてくる。そこには目が潰れてない女性がいて、なにかを必死に訴えている。部屋の壁には巨大コンセントの穴のようなものがあり女性はそれについてなにかを言いたいようだ。このシーンは独特なボヤけた映像でぶつ切りにカットがかかり、逆再生など色々な処理がされている。まさに「断片的」な映像が連なったシーンになっている。

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ツイン・ピークス生活 33日目 『The Return 第2章』善クーパーが出ていくには悪クーパーが帰ってこなければ

ツイン・ピークス生活 33日目

The Return 第2章 星々が巡り、時が正体を現す

〈ネタバレを含みます〉

 

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新章に突入して2日目。

昨日は序章ということで、なんだかよくわからないまま終わってしまったが今回もよくわからないまま終わってしまった

 

バックホーンという田舎町で起きた異様な殺人事件で地元の校長先生が容疑者として捕まっている。だが、その奥さんの元に現れたのは悪クーパーだった。

この悪クーパーは25年の間に殺人鬼になっている。ウィンダム・アールに近い状態と考えて良さそうだ。その殺人や行動の動機はまだ不明だが、おそらくブラック・ロッジのために動いているものと思われる。

 

一方の善クーパーは赤い部屋に幽閉された状態が続く。昨日は懐かしい巨大な男が目の前に座っていたが、今日は懐かしい片腕の男が現れる。

そして善クーパーの目の前に現れるローラ・パーマー

もちろん演じているシェリル・リーも25年分の年を取っているので、すっかりおばさんになっている。だが、この赤い部屋では時間は流れていない設定なのか、クーパーにしてもローラ・パーマーにしても限りなく若い頃の状態に近づけようと努力している(もちろん限界もあるのだが)特にクーパーに関してはかなり頑張って25年前の状態を再現できていると思う。

そこで善クーパーとローラの会話が繰り広げられ、ローラがクーパーに耳打ちをするという25年前にも見たシーンが再現される。

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